禁断の融合






禁断の融合(その1)

 本来は、アダムもリリスも11であるので、アダムとリリスが融合すると22になり補完することができる。

ところが、ゲンドウはリリスにロンギヌスの槍を刺して、リリスを11にすることを拒んでいる。

しかも、ロンギヌスの槍は、改修不可能な月まで放り投げた。

こともあろうか、それを行わせたのは、リリスの魂の宿っているレイにである。

 何故、かくもゲンドウは槍を嫌うのか?

これについては、どうしてもわからなかった。

これは、隠喩ではなかろうか?

ロンギヌスの槍を使用しない補完、すなわち「愛の無い結婚」である。

 では、これを如何にして実行しようとしていたのか?



ゲンドウの求めるもの

●初号機の依代(11)化(初号機の重要性については前述の通り)

これを、何らかの形で使用しないと、第拾九話のゲンドウと冬月の「始まったな」「ああ、これからだ」の台詞の意味が無くなる。

しかも、初号機のコアには、ユイの魂が存在している。

ゲンドウの補完の目的はユイに会うためなのだから初号機はどうしても必要となってくる。

●ロンギヌスの槍(10=愛)の廃棄

●アダムと知恵の実の無い(愛の無い)リリスの融合

これは、愛の無い結婚であり、禁断の融合を意味している。

故に、ゲンドウにとってロンギヌスの槍(愛)は妨げとなる。

ゲンドウの補完は、ターミナルドグマのリリスの前で行われようとした。

故に、知恵の実の無い(目の無い)リリス(=01)は、必要であったと考えられる。

●また、レイがそこにいること、そしてレイの下腹部に手を突っ込んだこと、「このときのためにおまえはいたのだ」からレイは、ゲンドウにとって何らかの形で必要であった。

それに、レイの肉体はユイのコピーでもある。


<ゲンドウの補完のために必要なものは>

●01状態のままのリリス

●アダムのサンプルのコピー

●11となった初号機

●レイ

である。

<ゲンドウにとっていらないものは>

●ロンギヌスの槍(10)=愛



アダムのサンプルのコピー

 映画リバイバルのDEATH編でゲンドウ(たぶん)の手に融合しているアダムの胎児のカットが新たに挿入されていた。

…ということは、第弐拾四話のころ、すでにゲンドウの手にアダムは生態的な融合を施されていたのだ。

何故、「第弐拾四話のころ」かというと、第弐拾参話のアルミサエル戦までは、まだアダムの胎児はレイの子宮にあったと考えられるからである。

※アルミサエルは、子宮の天使である。

※アダムのコピーが到着した第八話以降から零号機がオレンジ色から青に塗り替えられた。

 レイの自爆後、取り出されたアダムがゲンドウに融合された。

このころ、ゼーレ側は、ゲンドウのクローンにタブリスを融合させ、量産機の制作をしていた。

ゲンドウとカヲルは、常に対照的な存在にあるのだ。

これについては、この項の後半にて詳しく述べる。

 さて、あのアダムの胎児は、ビデオ版の第弐拾壱話において「アダムのサンプルのコピー」を加持がゲンドウに横流ししたのもであることがわかった。

 では、あのアダムは、01であろうか、10であろうか、11であろうか?

ここで、前述のクローン定理である。

生命体の源のコピーは10であるのだ。

そうすると、

アダム(10)+リリス(01)+初号機(11)=22

となり、補完は可能となる。

また、アダムとリリスの融合による補完ということともつじつまがあう。

しかも、わざわざビデオ版で「アダムのサンプルのコピー」という加持の台詞が挿入されたのかという意味もわかる。

 また、アダムのコピー=10であるので、アダムのサンプルのコピー(10)とゲンドウ(10)が融合することも可能となる。

 もし、胎児が01であれば、

アダム(01)+リリス(01)+初号機(11)=13

となって、補完が不可能であるばかりか、もしもゲンドウ(10)にアダム(01)が融合したら、ゲンドウはディラックの海に取り込まれるはめになってしまうのだ。

それに、明らかに胎児には知恵の実の象徴である目が存在しているのだ。

 もう一つ、胎児が01であったとして、

アダム(01)+ゲンドウ(10)=依代(11)

リリス(01)+レイ(10)=11

そして、この二つが11+11=22となるということも考えてみたが、これだと、初号機がいらなくなってしまう。初号機のコアにはユイの魂があるからこそ必要なのである。

 また、アダム=11だとすると、

ゲンドウ(10)+アダム(11)+リリス(01)=22

となるが、これも初号機がいらなくなってしまう。

初号機を11とした行動が意味をなさなくなる。

第拾九話の「はじまったな」「ああ、これからだ」の台詞の意味も消えてしまう。

 または、アダム=11の場合、

アダム(11)+リリス(01)+初号機(11)=23

も考えられるが、これでは、足すと23になって補完は不可能になる。

 であるから、結論としては、

アダム(10)+リリス(01)+初号機(11)=22

しか考えられない。

 この禁断の融合「アダム(10)+リリス(01)+初号機(11)=22」のおもしろいところは、

アダム→01なのに10、しかも第1使徒なのに2を意味する10

リリス→第2使徒なのに、2を意味する10ではなく01

というように逆転していることである。



ゲンドウの補完のプロセス

 まず、ゲンドウの補完にとって、必要なものは、以下の通りである。





 次に、ゲンドウの右手に融合しているアダムのコピー(10)がレイに中に取り込まれる。

「アダムは、すでに私とともにある」

第26話では、ゲンドウは、右手の手袋をはずしている。

※実際には、ゲンドウ自信がレイに取り込まれることがなく、ゲンドウの右手のみがレイの中へ入っていった。

 アダムと融合済みのゲンドウがレイの中に入り、そのままレイは、リリスの肉体へと還る。

この、ゲンドウをレイとともにリリスの中へ導くために、レイの存在はあった。

(以下の図参照)





 レイが戻ったリリスは覚醒し巨大化する。

(以下の図参照)





 そして、初号機とリリスが融合する。(このシーンは第26話のシーンと同じようになる)

そして、その結果、以下の図に示したような再編成が起こる。

(以下の図参照)





 結果として、アダム11+リリス11=22による補完が行われ、これが、アダムとリリスの禁断の融合を意味する。

そして、最後にLCLの海(羊水)から出て来るのは、ゲンドウとユイということになる。

初号来に乗っているシンジもいるが、ゲンドウにとっては、それはどちらでもよいことだった。

(以下の図参照)





 しかし、ゲンドウのこの計画は、レイに拒まれ(私はあなたの人形じゃない)、ユイも拒否した(ユイ、私を拒絶するのか)。



禁断の融合(その2)

 聖書外典によると、リリンは、アダムとリリスが交わって生まれたという伝承とアダムと悪魔が交わってできたという伝承がある。

しかし、いずれにしても、リリンとは、あまりよくは書かれていないのだ。

アダムとリリスが融合すると、よくないリリンが生まれる。

故に、アダムとリリスの融合は禁断の融合なのではなかろうか。

 おもしろいことに、このゲンドウの補完によると、最終的にLCLの海から生まれるのは、ゲンドウ(=隠喩としての悪魔)である。



ゲンドウとカヲルは対象を成す

 前にも述べたが、ゲンドウとカヲルは対照的な関係にある。

もう一度、以下の図を見てもらいたい。

アダム、ゲンドウ、カヲル、量産機、タブリスの生命の関係図である。

第1使徒アダムのコピーと第17使徒タブリスのコピーがカヲルを中心に対象の関係になっている。

アダムのコピーは、ゲンドウに融合し、タブリスのコピーは、量産機になっている。

また、ゲンドウは、アダムの肉体を手に入れ、量産機には、アダムの魂が宿っているのだ。



量産機(カヲル)とゲンドウは、ゼーレとゲンドウ、それぞれの補完についてもきれいに対比している。

(以下の図を参照)



ゼーレの補完とゲンドウの補完の違いとは、いわば、カヲルとロンギヌスの槍を使用するか、それともゲンドウとリリスを使用するかの違いである。



 最初、私は、ゲンドウの補完とは、ゲンドウが初号機に乗ることによってユイとシンクロするのかと考えていた。

しかし、ゲンドウの「ことがはじまったようだ」「いそごう」のときには、すでに初号機は空中でロンギヌスの槍との融合中なのだ。

よって、これは、考えられない。




 

 

 

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