構造編-2

鏡、対称、逆転











エヴァは、見るものの心を映す鏡である。

見る者の心によって、いろいろな解釈ができる。 また、見る者の心によって、いろいろなはまりかたがある。 そして、第26話では、客席が映し出される。

「気持ちいいの?」と聞かれてしまった。



第壱話と第25話〜第26話の逆転

ストーリー進行が逆転している。


<第壱話>
A-シンジ「やっぱり来なけりゃ良かった」

B-ミサトに会う

C-包帯の少女(右目に眼帯、左腕に包帯)

D-いやいやながらも初号機に乗る


<THE END OF EVANGELION>
A-ミサトとの別れ

B-ケイジでのシンジ「やっぱり来なけりゃ良かった」

C-いやいやながらも初号機に乗る

D-包帯の少女(左目に眼帯、右腕に包帯)


第壱話と第25話〜第26話は、AとB、CとDとが、それぞれ逆転している。

しかも、包帯の少女が左右逆転している。

左右の逆転、つまり、エヴァは、ストーリー全体を通しても鏡になっていた。



初号機の右手

第壱話のケイジ内でのシンジを助ける初号機の右手

第25話でのケイジ内でのシンジに差し伸べられる初号機の右手

ここでも、最初と最後が同じになっている。

ゼーレ「始まりと終わりは、同じところにある」



第壱話と第26話の共通点

もう一つ、第壱話と第26話の鏡の構造について…

第壱話の冒頭、シンジはレイの幻を見る。

次に、鳥のさえずりに気を取られ、再び少女のいた方向を見ると、そこには誰もいない。

ここからすべての物語は始まる。

第26話の最後、シンジはレイの幻を見る。

横にはアスカ(飛鳥)が横たわっている。

再び少女のいた方向を見ると、そこには誰もいない。

そして、物語は幕を閉じた。





対称関係にあるもの


レイとアスカ

零号機は、リリスでできており、青い体に赤い血。搭乗者は、青い髪に赤い目。

弐号機は、アダムでできており、赤い体に青い血。搭乗者は、赤い髪に青い目。

アスカとレイの性格および死に対する考え方

アスカ「死ぬのはいや」

アスカ、レイに「あんた碇指令が死ねといったら死ぬんでしょう」

レイ「そうよ」

レイの登場シーンは片方に眼帯をしており、最後のシーンではアスカが逆の方に眼帯をしている。

レイの中にはアダムが居り、アスカは、アダムのコピーの中にいる。



まだまだあるレイとアスカの対比

方角を表わすのには、前述の青龍、白虎、朱雀、玄武の他に、十二支を使う方法が古くから用いられてきた。

方角を時計のように12分割して、北から子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戊(いぬ)、亥(ゐ)というように当てていく。


北=子(ね)の方角

北東=丑寅(うしとら)の方角=鬼門の方角

東=卯(う)の方角

南東=辰己(たつみ)の方角=巽(たつみ)の方角

南=午の方角

南西=未申(ひつじさる)の方角=裏鬼門の方角

西=申(さる)の方角

北西=戊亥(いぬゐ)の方角=乾(いぬゐ)の方角


鬼が虎のふんどしに牛の角で表現されるのは、鬼門=丑寅=牛虎からきている。

桃太郎が鬼退治にするのに連れて行くのは、丑寅(牛虎)の反対にある申、酉、戌(猿、鳥、犬)である。

江戸を守るために、鬼門の方角に上野の寛永寺を、裏鬼門の方角に芝の増上寺が造られている。

東京の辰己という地名は、江戸城から見て南東に位置する。

※ちなみに、目黒、目白という地名は、風水学上の江戸城から見た方角の色であり、江戸の町には、各方位ごとに目黒不動、目白不動、目赤不動、目青不動、目黄不動があった。


少々話がずれたが、

レイ=うさぎ

アスカ=とり

であるならば、

レイ=うさぎ=東

アスカ=鳥=西

となり、やはりここでもレイとアスカは対比しているのだ。




アヤナミとナギサ

=ナミとナギ

=波と凪

=イザナミとイザナギ

=女と男

=動と静



カヲルとタブリス

カヲル=カヲルの肉体(クローン)+タブリスの魂

量産機=カヲルの魂+タブリスの肉体(クローン)



レイと初号機

レイ=ユイの肉体+リリスの魂

初号機=ユイの魂+リリスの肉体



キョウコとアスカと弐号機と人形

人形をアスカと思い込み話しかけるキョウコ。

「アスカちゃん、いっしょに死んでちょうだい」

弐号機に宿るキョウコの魂。

アスカ、弐号機に対して「あの人形に心なんてある訳ないでしょ」

弐号機に宿る母親の魂に気が付いたアスカ。

キョウコ「まだ死なせないわ」「生きていなさい」


服を脱ぎ散らかし、きれいな風呂に入りたがるアスカ。

精神汚染後は、服をたたみ、汚水に入る。

アスカとキョウコは、過去と現在が逆転している。



アスカとキョウコ

アスカとキョウコは過去と現在が逆転している。

アスカは飛ぶ鳥の「飛鳥」でもあるが、「明日香」とも書く。

アスカ(明日香)とキョウコ(今日子)であり、この母子は、名前からして時間軸で表されている。



まだあったアスカの逆転

アスカは、第弐拾弐話でロンギヌスの槍に助けられたが、第25話ではロンギヌス槍に傷つけられた。

つまり、やはりアスカは過去と現在が逆転している。



第25話のアスカの台詞

アスカは「死ぬのはイヤ」で復活し、「殺してやる」で終わる。

アスカは、ここでも過去と現在が逆転している。

つまり、死の恐怖が復活を促し、殺意が自己の破壊を招いている。

つまり、逆転している。



アスカの未来

アスカについては、過去と現在が逆転するのであれば…

アスカファンの皆様、そして第26話の最後のシーンに不服の皆様、

御安心下さい。

アスカの未来は、

「あなたとだけは、絶対に死んでもイヤ」は、「あなたとだけは絶対に死んでもいっしょになりたい」に、

「気持ち悪い」は、「気持ちいい」に、

「子供なんて絶対にいらないのに」は、「絶対に子供が欲しい」に、

というように逆転します。

もしも、これが、「詩編エヴァンゲリオン」の最後のように

「シンジ、キスしようか」であれば、二人の未来は悲惨なものに…(^ ^;



レイとリツコ

第弐拾参話後半、リツコ、レイのダミープラグに対して

「憎い」「だから殺すの」「だって、人じゃないもの」「人の形をした物だもの」

第弐拾参話冒頭

ゲンドウ、リツコに「なぜダミーシステムを破壊した」

リツコ「ダミーシステムではありません」「レイです」



レイとシンジの逆転

 第弐拾参話では、

レイ「これが涙?泣いているのは、私?」

シンジ「ミサトさん。出ないんだ、涙」

涙を出す者は涙を流さず、涙を出さない者が涙を流した。

 また、

レイ→ゲンドウを尊敬している

シンジ→ゲンドウを憎んでいる

実の息子は親を憎み、母のクローンは夫を慕う。

しかし、最後には、ユイは息子であるシンジを選び、母のクローンであるレイもまたゲンドウを裏切った。

 ゲンドウという存在を間に置くと、

シンジ「やっぱり僕はいらない子なんだ」

レイ「このときのためにお前はいた」

となり、逆転した存在価値がある。



六分儀と舵の関係

●ゲンドウ→「人は思い出があるから生きていける」

●加持→「いやなことがあっても時が忘れさせてくれる」

ゲンドウの気持ちは過去に向かい、加持の気持ちは未来へ向かっている。

また、

●ゲンドウ→火傷をする

●加持→火事=やけどをさせるもの=火遊び=男と女の火遊び「あまり首を突っ込み過ぎると火傷するわよ」「同じ火傷をするなら君との火遊びの方がいいな」

ゲンドウと加持もまた、対比させられている。

なぜなら、

●ゲンドウ=六分儀

●加持=舵

であり、舵と六分儀(コンパス)は常に逆の方向を示すからである。



SUMPLE A-01とA10神経

A10=アイオ=愛を=eyeを=目=知恵の象徴=知恵の実=愛=生殖=快楽=種の保存=死=A10神経=DNA=赤=熾天使セラフィム

A-01=AOI=アオイ=青い=BLUE=生命の実=智天使ケルビム=4枚の羽根=不死=神の領域=反物質=S2機関



初号機と弐号機の目の逆転

初号機の目の色

通常は黄色っぽいオレンジ/素体は緑

暴走時は拘束具の上からだと赤、拘束具が外れて瞳が見えたときは緑


弐号機の目の色

通常は緑/素体はオレンジ→死に際は赤


つまり、初号機と弐号機とは、素体と拘束具の目の色がちょうど逆転している関係にある。



右目と左腕/左目と右腕

第壱話から第弐話のサキエル戦のシーンでは、初号機は右目と左腕を破損するが、第壱話のレイも右目を破損負傷している。

これは、


初号機=リリスのクローン+ユイの魂

レイ=ユイのクローン+リリスの魂


を意味している。

また、第25話では、これとは逆に弐号機とアスカの左目と右腕がやられている。

つまり、


初号機=リリスの分身=赤い拘束具の目、緑の素体の目、赤い血、右目と左腕を負傷(第弐話)

弐号機=アダムの分身=緑の拘束具の目、赤い素体の目、青い血、左目と右腕を負傷(第25話)

第壱話のレイ=右目に眼帯、右腕に包帯

第26話のアスカ=左目に眼帯、右腕に包帯


すなわち、第壱話〜第弐話と第25話〜第26話、アスカとレイ、初号機と弐号機とはきれいに逆転している関係にある。



レイの左手

第26話で落ちるレイの腕は、左腕。

第25話での負傷するアスカの右腕とは逆転している。



ロンギヌスの槍の色の逆転

赤い色のロンギヌスの槍のオリジナルは目を与え、

青い色のロンギヌスの槍のコピーは、目を奪った。



ドイツと日本のコピーにおける史実との逆転

史実→ロンギヌスの槍のコピーは、設計ドイツ、制作日本、オリジナルは南極の洞窟へ隠す。

エヴァ→アダムのコピー(=弐号機)は、設計日本、制作ドイツ、オリジナルは南極の洞窟で発見。

アダム=Aumple A-01=AOI=アオイ=青い=生命の実

ロンギヌスの槍=A10=愛を=生殖=死=赤=知恵の実

この、生命の実と知恵の実における、ドイツと日本のコピーにおける史実との逆転は、DEATH編とTHE END OF EVANGELIONにおけるCDジャケットの色と同じように仕組まれた色の逆転である。



パッヘルベルのカノンと魂のルフラン

<カノン>

自然や宇宙の法則や律という意味。音楽用語では、対位法による繰り返しを言う。

反対語は、カオス(混沌)。

シンジ、アスカ、レイ、カヲルらのパイロットがカノンを演奏して宇宙や自然を奏でるということは、カオスの支配者であるゼーレに対抗している表現だと思われる。

※パッヘルベルのカノンは、山下達郎の「クリスマス・イブ」の間奏にそのまま使用されているし、「クリスマス・イブ」のコード進行自体が、パッヘルベルのカノンのコード進行と同じです。

ここも、何だかクリスマス・イブ=救世主誕生前夜(eve/イブ)ということで、いわくがありそうな感じである。


<魂のルフラン>

ルフランは、フランス語で繰り返し。英語のリフレイン。

魂のルフランとは、ゼーレの繰り返しという意味になる。

つまり、


●DEATH編(死)→パッヘルベルのカノン=シンジたちの繰り返し。法則。律。

●REBIRTH編(再生)→魂のルフラン=ゼーレの繰り返し。混沌。


すなわち、対比している。




第25話と第26話のタイトル

第25話「LOVE IS DISTRUCTIVE」(愛は破壊的)

=eyeは破壊的

=目は破壊的=破壊される目


第26話「I NEED YOU」(君が好きだ/君が必要だ)

=愛 NEED YOU(愛が必要だ)

=eye NEED YOU

=目が必要だ


第25話では、母の愛を知ったアスカ、しかし、愛に目覚めたアスカは破壊的であった。

また、目(=eye=愛)を与えるべきはずのロンギヌスの鎗で目(=eye=愛)を破壊されたアスカ。

第26話では、その、目を破壊された弐号機を見たシンジは、激甚し、愛(=eye=ロンギヌスの鎗)を呼び戻す。

シンジは、世界の中心でアイを叫んだ獣であった。

そして、第25話と第26話は、愛=生殖=DNAの螺旋構造によって結ばれている。






逆転

●天使が人類の敵である。

●人類が悪魔(サタン)もしくは神の敵である。

●龍を退治すべきマルドゥクが龍のパイロットを探している。

●胎児がへその尾につながれて母親の胎内にいるのではなく、母親がへその尾(アンビリカル・ケーブル)につながれており、胎児(エントリープラグ内のパイロット)によって動かされている。

※パイロットは、A10(アイオ=愛を)介して母親とつながっている。

●当事者であるシンジはネルフの情報にうとく、外野であるケンスケの方がネルフの情報に詳しい。

●スパイであるリョウジが最も自分に正直である。

●神である、リリスもアダムも、天ではなく地下にいた。

●ジオフロント(=魂の入れ物=ガフの部屋=赤い玉)の中にエヴァ(=棺=箱舟)があり、

エヴァ(=棺=箱舟)の中にはコア(=魂の入れ物=赤い玉)がある。

●ジオフロント(=黒い月=魂の入れ物=ガフの部屋=赤い玉=リリスの卵)の中に母なる大地母神リリスがいた。母と子宮と卵の逆転。



エヴァと「2001年宇宙の旅」との一致

●モノリス(「2001年宇宙の旅」では、これが知恵の実に当たる)

●太陽と月と地球の直列(日食=リリス/このときモノリスが出現する)

●ボーマン船長の目とエヴァで様々に表現される目

●類人猿と暴走した初号機

●HAL9000と赤いコアと赤い目(「2010年」のSAL9000は、青)

●輪廻感と魂のルフラン(繰り返し)



「2001年宇宙の旅」に見える逆転

 この映画(何せ私は、13回も見た)では、4種類の死が描かれる。

●隊員たちの死は、脈拍などのオシログラフの停止(即ち生物的機能停止による死)である。

●副船長の死は、空気を送るパイプを切られ、もがきながら虫けらのように死んでいく死である。

●ボーマン船長の死は、スターチャイルドになることによる、不死と輪廻。

●そして、コンピューターHAL-9000が最も人間的な死に方をする。




序破急

ストーリーは、通常は、起承転結という流れに沿っている。

テレビ、ドラマ、4コママンガなどが、だいたいこれによっている。

起の前に、更に小エピソードをつける部分をプロローグと言い、結の後に後日談的につける部分をエピローグと言う。(歌舞伎やアメリカのテレビドラマなどが、大体この形式が多い)

ところが、起承転結とは別に、もう一つの種類のストーリーの進行方法があるのだ。

これは、主に能で使われる手法で、序破急と言う。

起承転結が盛り上がった後に着地するような終わり方なのに対して、序破急は、そのまま天に昇ってしまう。

この手法をとっているのが、やはり「2001年宇宙の旅」なのだ。

そして、エヴァもまた、序破急的に終わる。





ついでに

<全編に貫かれる三角関係>

●アダムとイブとリリス

●ゲンドウとユイ(レイ)とナオコ(リツコ)

●キョウコとその夫と夫の愛人



もう一つの三角関係

●シンジとアスカとカヲル

アスカもカヲルもシンジが好き。

アスカは、口には出さないがシンジのことが好きだった。

カヲルは、初めて好きだといってくれた人だった。

だから、アスカと量産機は闘わなければならない。

アスカを助けに行かないシンジ。

シンジは、二人とも傷つけた。

心を傷つけあいながらもアスカを選んだ(他人の存在を望んだ)シンジ。



同義であるもの

人類補完=サードインパクト

コピー=クローン

ダミー=プラグ

愛と憎しみ

快楽と苦痛



女性は、全て西を表す

 ところで、古代の日本には、奇形や不愚者を尊ぶという風習があり、「ひるこ」は恵比須信仰と習合して ひるこ神=恵比須(エビス)となった。

「えびす」はまた「夷」とも書き、これは、西を意味する。


恵比須ビール=ミサト=西(ミサトの神の色は紫=神の色)

ひるこ=シンジ=東(初号機の機体色は紫=神の色)


これは、アスカとレイの酉(=西)と卯(=東)に対応している。

つまり、


ミサト=西(夷=えびす)

レイ=西(白虎=月=太陰)、ただしアスカとの対比では東(うさぎ)

アスカ=西(酉とり)、ただし四神相応では南


となり、シンジ(東)を取り巻く女性達は、全て西を意味している。

そして、THE END OF EVANGELIONでは、太陽であるシンジは、ミサトとキスをし、レイとSEXをし、アスカを選んだ。



夷は西で扶桑は東

ちなみに、

YEBUSU=夷=西であるが、FUSOは、扶桑(ふそう)である。

中国では、東のはてにある国を扶桑国と呼んだ。

これは、一般に日本国のことを差すらしい。

つまり、

FUSO=扶桑=東

を意味している。




 

 

 

家庭教師 やってます。

美術教材総本舗
工芸・陶芸・画材・造形素材・工作キット・工具・電動工具・素材などの販売サイト。

オモイデ本舗
お客様から送っていただいた画像・マーク・文字から、オリジナルの記念品をお作りします。

自力塾
月々1,000円からの中学生通信教育。
決まった時間にPDF書類で配信します。
家庭教師
杉並区・世田谷区・練馬区・板橋区・中野区・武蔵野市・三鷹市・西東京市の家庭教師。

エヴァンゲリオンのカクシン
テレビ版から夏エヴァまでのエヴァンゲリオンについての解読論考です。
Adam-Kadmon著作集
邪馬台国東京説・記紀鎮魂書説の「さなな日本書紀」、「日本の方程式」など。
Mido-Kei作品集


 ここは、y-honpo株式会社が運営しているサイトです。

167−0041 東京都杉並区善福寺2−11−3 TEL:03−5382−1181 FAX:03−5382−1181