福音の終わり

すなわち、
THE END OF EVANGELION






「カヲル=ゲンドウのコピー」によって解けるフラクタル構造

第弐拾弐話での、アスカの父親と愛人との会話の中で、神と人間と人形のたとえ話がある。

まとめると…


神は自分に似せて人間を創った。

人間は自分に似せて人形を創った。


また、


人間は、自らの親である神(生命体の源=アダム、リリス)に似せて人形(=エヴァ)を創った。

人間は、親(=ゲンドウ、ユイ)に似せて人形(=カヲル、レイ)を創った。


という、一連のフラクタル構造が浮かび上がってくる。

まとめると、以下のようになる。


人間人形
アダム&リリス人間エヴァ
ゲンドウ&ユイ カヲル&レイ


アスカ
 & 
シンジ



弐号機
 & 
初号機



アダム
 & 
リリス



ゲンドウ
 &  
ユイ  



カヲル
 & 
レイ 



量産機
 & 
零号機




まだまだあった色の意味

カヲルの髪の色であるが、レイと同じようにクローンでありながら、レイのように青色ではない。

カヲルの髪の色は、白ということなのではなかろうか。

真っ白にしてしまうと(冬月のように)老人になってしまうので、あのような色になっているのではなかろうか。

何故なら、カヲルの髪の色をしろと見なすと、レイとカヲルに関しては、以下のような青と白の対称がみられるからだ。



 プラグスーツ機体色
レイ零号機=青
カヲル量産機=白


つまり、レイとカヲルとでは、青と白が逆転し対比させられている関係にある。

これは、何を意味するのか。


レイ=リリスの魂

カヲル=アダムの魂


であるとして…

「二進法と色」の項では、チルドレン達のプラグスーツの色を四神相応の配置にしてみたが、今後は、


リリス=ルキフェル

アダム=ケルビム

ロンギヌスの槍=セラフィム

ゼーレ=オファニム


という、「隠された天使の名」の項で述べた天使達を、同じように四神相応の配置にして考察してみよう。



<ゼーレ=黒>オファニム

ゼーレは、黒い服を着ている。(裏切り者の構成員であるゲンドウの服も黒色)

また、ゼーレの紋章は、黒地に虹色である。

これは、

虹色=全色=スペクトル=光

黒=上の逆で「闇」

を表していると考えられる。

つまり、「光と闇」である。

光も闇も天空にある。

すなわち、天の意志による。

全色=光とは、12色相であり、モノリスは、本来12なければならないが10番が欠如している。

この10番をユイと考え、13番目をゲンドウ(=裏切り者)と考える。

12=光

13=闇

である。



<リリス=白>ルキフェル

リリス=レイ=白=白虎=西=月

であり、リリス=レイは、母を象徴する。

母は、シンクロすべき対象であり、安定と安らぎである。



<アダム=青>ケルビム

アダム=Aumple A-01=AOI=アオイ=青い=生命の実=ケルビム

また、アダム=カヲル=父を象徴する。

父は、憎むべき対象であり、プライド(誇り)であり、超えるべき壁である。



<ロンギヌスの槍=赤>セラフィム

ロンギヌスの槍=知恵の実=赤

である、知恵の実=愛=生殖=死

である。

愛と死を象徴している。

 また、エデンの園から、この知恵の実を盗んだのはエヴァである。

だから、赤=エヴァも象徴している。

エヴァはアダムのクローンである。

アダムのコピーなのは、弐号機である。

※カヲル「アダムの分身、そしてリリンの僕(しもべ)」

※アスカ「本物のエヴァなんだから」

※ロンギヌスの槍(=知恵の実)とアダム(=生命の実)との、発見場所とコピー製造場所の史実との逆転

※弐号機と初号機の血の色、目の色の逆転

※弐号機と初号機の第弐話と第25話の負傷箇所の逆転

本来のエヴァである弐号機の色は、知恵の実であるロンギヌスの槍の色と同じ赤である。

パイロットであるアスカのプラグスーツも赤である。

アスカは、飛鳥=鳳凰=火の鳥=フェニックス=復活するもの

であり、

ロンギヌスの槍もまた、死と再生をもたらすものである。

アダムの前妻は、リリスであり、アダムから愛を(A10=知恵の実)奪ったのは、アダムのコピーであるエヴァであった。

すなわち、


知恵の実=ロンギヌスの槍=赤=死と再生

知恵の実を盗んだエヴァ=アダムのコピー=弐号機=赤=復活と死


また、アダムとリリスとエヴァとは、三角関係にある。

すなわち、


アダム=夫

リリス=妻

エヴァ=愛人


を意味する。

知恵の実=愛であり、

知恵の実=愛=愛人=死=死すべきもの

である。


アダムのコピー=エヴァ=アダムの後妻

つまり、エヴァは「二号さん」なのである。

弐号機=アダムのコピー=本物のエヴァ

だとすると、なぜ「弐号機」なのかがわかる。

そして、先妻であるリリスをコピーしたものが「初号機」と呼ばれる。

そして、弐号機が復活したときにゼーレは言う

「忌むべき存在のエヴァ」

このゼーレの台詞は、弐号機がアダムのコピー(いわゆる本来のエヴァ)であることを象徴的に述べているようにも思える。

 ゼーレがエヴァについて言うときは、「エヴァンゲリオン」「エヴァンゲリオン◯号機」と言う場合が多い。

ところが、この第25話の「忌むべき存在のエヴァ」のときだけは、めずらしく「エヴァ」と言っている。

ミサトやリツコのように「エヴァー」とも言っていない。

ここも、弐号機がアダムをコピーしたもの、すなわち「本来の意味での(アダムより生まれた)忌むべき存在のエヴァ」ということを言っているように思える。

 さて、

愛人であるエヴァ(=弐号機)はアダム(=量産機)によって倒され(殺され)、知恵の実であるロンギヌスの槍は、再び生命の木へと返された。

エヴァ(=弐号機)は、皮肉にも、知恵の実を盗んだ罰として、知恵の実(=ロンギヌスの槍)によって貫かれた。

※鳥であるアスカ(飛鳥)は、鳥の天使アラエルに襲われたときには、ロンギヌスの槍に救われ、今度は、鳥の形の量産機によってロンギヌスの槍に射抜かれた。

アスカの瞳(=eye=愛)は小さくなっていき、残虐性を増していく。

そして、ついに、弐号機の目(=eye=愛)は、奪われた。

弐号機(=エヴァ)は、愛を失った。

目を失う=eyeを失う=愛を失う=LOST LOVE=失恋

つまり、この時点でエヴァは失恋したのだ。

ちなみに、このときは内部電源も終了しているので、

A10(アイオ)失う=愛を失う

でもある。

そして、アダムは本来の妻であるリリスへと還っていった。

アダムとリリスとエヴァによる三角関係は精算されたのだ。

 エヴァが知恵の実(=ロンギヌスの槍)を盗んだことによって神からの福音はもたらされた。

そして、今、それは神へと返却された。

すなわち、

福音の終わり(THE END OF EVANGELION)である。


以上を図にしたのが以下の図である。






アダムとエヴァと弐号機の関係

エヴァ=アダムのコピー=アダムの後妻=二号=愛人=愛=生殖=死すべき者=知恵の実(赤)=知恵の実(ロンギヌスの槍)を盗んだ=原罪=福音


弐号機(赤)=アダムのコピー=本物のエヴァ=知恵の実(ロンギヌスの槍によって)愛(eye)を奪われた=死


エヴァの死=原罪の終わり=エデン(原初の海)ヘの回帰=補完

ロンギヌスの槍(知恵の実)の生命の木への返還=福音の終わり


補完も福音の終わりも「終わる世界」である。


ようするに、補完(=エデン(原初の海)ヘの回帰)を遂行するには、忌むべきエヴァ(アダムのコピー)の死が必要不可欠であり、補完の遂行は、アダムの先妻であるリリスもしくは、リリスの分身である初号機でなければならなかった。

エヴァの死が第25話で描かれ、リリスとアダムの融合が第26話で描かれているのだ。



「父さんと同じにだましたんだ」

 何故、「父さんと同じ」なのだろう?

カヲルは、シンジのことを「好き」と言っておきながら敵である使徒だった。

ゲンドウは、シンジのことを「好き」とは言っていない。

それどころか、はじめから基本的にシンジに対しては冷たい。

だから、ゲンドウがシンジをだましていることにはならない。

唯一、サハクィエル戦での「よくやったな、シンジ」で父に誉められたことが、バルディエル戦での「やめてよ父さん」に至る過程で、シンジは裏切られたと感じているのだろうか。

しかし、カヲルとゲンドウのシンジに対する関係は、やはり似ていない。

 私は「父さんと同じにだましたんだ」という台詞は、カヲルがゲンドウから造られたクローンであり、カヲルの存在が父の代償としての存在と考えると「父さんと同じ」という意味も解けるのだ。

つまり、以下の構図が浮かび上がって来る。


父(ゲンドウでありカヲル)=息子を裏切る存在、妻を求める存在

母(ユイでありレイ)=息子を守る存在、夫から去る存在


ユイのクローンであるレイもまた、最後には、夫であるゲンドウを捨てて息子シンジを選んだ。

そして、聖書外典でも夫アダムを捨てたのは妻リリスであり、妻を求めるアダムは自分のクローンであるエヴァを造った。

リリスの魂はレイであり、エヴァを造ったのはゲンドウであった。

妻のクローンであるレイを造ったのもゲンドウであった。

カヲルがゲンドウのクローンだとすると、アダムとエヴァ、ゲンドウとエヴァとカヲル&レイの関係が一つに集約されてくるのだ。

 また、第26話のゲンドウの謎の台詞「アダムはすでに私とともにある」も、ゲンドウの存在そのものがアダムの隠喩であると考えることによって解けてしまうのだ。

ユイの亡き後、ゲンドウは赤城親子という愛人をつくる。

愛人=愛を(=A10=知恵の実)盗んだ人間=エヴァ

エヴァ制作に携わった人間こそ、他でもない赤城親子であったのだ。

隠喩として、


夫=ゲンドウ=アダム

愛人=赤城親子=エヴァ

妻=ユイ=レイ=リリス


という構図になっている。

赤城親子が二代にわたりユイのクローンを殺し、零号機がリツコを殴りたかったのもわかる。

アダム、エヴァ、リリスの三角関係とゲンドウ、リツコ(ナオコ)、ユイ(レイ)の三角関係は、きれいにリンクしているのだ。

 また、補完の時にゲンドウは「やっと、会えたな。ユイ」で、やっと妻に再開した。

ゲンドウがアダムの隠喩であるならば、福音の終わるときに「やっと妻リリスに再会できたアダム」を表現しているとも考えられる。

同じように…


量産機の魂=アダム

カヲルの魂=アダム

レイの魂=リリス

本来のエヴァ=アダムのコピー=弐号機


であるならば、

リリスと量産機の融合もまたアダムとリリスの再会であり、リリスから出現するカヲルもまたアダムとリリスの融合を表している。

エヴァを殲滅することにより福音を終わらせる。

それによって、アダムはリリスに再会し、アダムの隠喩であるゲンドウも妻リリスに再会できたのだ。

 さらに、

アダムの愛人であるエヴァ(=弐号機)は、アダムの魂の宿る量産機によって倒されるが、

同じように、ゲンドウの愛人でありエヴァの開発担当者であるリツコは、アダムの隠喩であるゲンドウによって殺されているのだ。

 このように考えていくと、「THE END OF EVANGELION」という話は、訳のわからない話や驚くべき展開ではなく、「福音の終わり」の名の通りに、みごとに仕組まれたストーリーであったことがわかる。



 忌むべき存在の(本来の)エヴァが殲滅させられるとき、福音は終わる。

神によって福音のもたらされた世界は終わる。

つまり、

第25話こそが本来の「終わる世界」である。



ところで、リリスの魂の宿るレイであるが、

レイが肉が嫌いであることは、生命の実を持つリリスの魂が宿っているという隠喩になっているのではなかろうか。

第四話で病院の検査用ベッドに横たわるレイのモニターには、

REI AYANAMI AGE14 SAMPLE 0001

と表示されている。

AYANAMIもAGEも略すとAになる。

「A SAMPLE 0001」と「SAMPLE A-01」と似ている。

もちろん、01は「れい=01」とも読める。



カヲルも01

ダミープラグカヲルであるが、「KAWORU-01」と書かれている。

これは、1から9まであるダミープラグのうちの1番目という意味なのだろうか。

それとも、カヲルのダミープラグは、すべてKAWORU-01なのだろうか。

エヴァのエントリープラグには、通常、機体ナンバーが書かれている(EVA-00とかEVA-01とか)

しかし、量産機は、伍号機から拾参号機なので、KAWORU-01は、機体ナンバーではなさそうだ。

いずれにしても、レイ=リリスもカヲル=アダムも01という表記が多いのは象徴的である。



カヲルの台詞

カヲル「弐号機は君に止めておいてもらいたかったんだ。そうしなければ、彼女と生き続けたかもしれないからね」

第弐拾四話のカヲルに宿っていたのはタブリスの魂であるが、上のカヲルの台詞には「カヲル=アダムの魂」の暗示が見える。

カヲル=アダムの魂

弐号機=アダムのコピー=本来のエヴァ

だとすると、カヲルの言う「彼女と生き続けた」という台詞は、アダムがエヴァと生き続けることになるからだ。

そして、アダムはそれを拒んでいる。

それを、アダムは未来のアダムであるシンジにたくしている。

「君たちには未来がある」

このとき、カヲルは、リリスの魂の宿るレイとレイの中にあるアダムを見ている。

アダムは、この時点ですでに、エヴァではなくリリスに還ることを決心している。

この決心は、次の第25話でアダムの魂の宿る量産機と本来のエヴァである弐号機の戦いへとつながっていく。

ちなみに、量産機と初号機の戦いは描かれないのだ。

 カヲルが二人いたのか三人いたのか、それは何も語られないのでわからない。

しかし、一人でもつじつまはあう。

最初、ゲンドウのクローンにアダムの魂が宿り、そこへ無理やりタブリスが同居して来た、という考え方だ。

そして、第弐拾四話のリリスと気付くまではタブリスの魂が喋っており、「これはリリス」によって、再びアダムの魂が覚醒した。

「そうか、そういうことか」

そして、自らの肉体に巣食うタブリスの魂を殲滅するために、シンジに「僕を消してくれ」と言った。

父なるアダムの魂は、新たなるアダムとして使徒ではなくシンジを選んだ。

「ありがとう、君に会えてうれしかったよ」

「僕は、君に会うために生まれて来たのかもしれない」

そして、母なるリリスもまたシンジを選んだ。

「碇君が呼んでる」

そして、未来のアダムは、その伴侶としてアスカを選んだ。

ただし、ゲンドウのクローンに最初にアダムの魂が宿り、そこへ無理やりタブリスが同居して来た、という考え方には、矛盾もある。

「魂の無い者には、融合できる」という台詞は、カヲルが言ったことなのに、すでに、アダムの魂の宿る肉体にタブリスの魂は融合できるのか。という疑問である。



使徒の寓意

アダムとリリスは同じ生命体の源であり、夫婦であった。

最初、愛し合う二人の間にうまれる子供達には愛(=eye)があった。

しかし、母(リリス)は悪魔の手に落ちた。

※最初に地獄に落ちた人間リリス。

母(リリス)からうまれる子供達(使徒)からは愛(=eye)が消えた。

彼等は私生児となった。

そして、父(アダム)を探すようになった。

一方、母(リリス)と悪魔(ルキフェル)との間には、人間(リリン)が生まれた。

人間(リリン)は父(アダム)のコピーである愛人(エヴァ)を創り、種違いの兄弟である子供達(使徒)を皆殺しにした。

アダムとエヴァを夫婦とした。

さらに悪魔はエヴァをたぶらかし、愛(知恵の実=ロンギヌスの槍)を盗ませ、これを人間(リリン)に与えた。




 

 

 

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